ほとんどの夫婦は、ケンカをしたことがあるでしょう。ですから正しいケンカの仕方を心得ておくことが大切だと思うのです。ケンカには理解を深めることになるケンカと理解を妨げるケンカとがあるように思います。お互いの不一致をどのように解決していくかが問題なのです。不安定な夫婦関係では、相手の弱いところに焦点を当てた攻撃やののしりが常に存在しているのです。例えば、
「そもそもおまえと結婚したことが間違いだった」
「あなたって何やってもダメね」
「最近ますますお父さんに似てきちゃったわね」
このような言葉、攻撃的なののしりは伴侶の心を深く傷つけてしまいます。
これとは違って、正しいケンカは不一致をもたらした問題点にスポットライトを当てていきます。例えば、
「子どもたちの前であんなことを言わなくても良いじゃない。まるで私
が、怠けているように思えるじゃない」
「食事がいらない時にはメールでいいから連絡してくれないとわたしは
困るわ。」
これらの違いがお分かりでしょうか。言葉は、どちらもそれなりにきつく聞こえます。しかし、前者は相手の人格を深く傷つけています。一方後者は、摩擦を引き起こした原因をさぐり解決を目指そうとしているのです。
正しいケンカの仕方を夫婦で理解していくときに、お互いを傷つけたり、落とし込めたりしないで、不一致を解決して理解を深めていくことができるのです。
「あなたは、どこにも連れて行ってくれないじゃない」と言いたくなった時に、違う言葉でこの気持ちを表現するとしたらどのように言ったらよいでしょうか。いかがですか?