2016年7月3日日曜日

本の読み聞かせ

私が小学校二年生の時、帰りの会になると担任のY先生は本を読んでくれました。その本の題名は「エルマーの冒険」私たち二年生はその本を読んでくれることを楽しみにしていました。先生が出張で帰りの会にいない時にはガッカリしたものです。子どもに「本を読みなさい」ではなくて、本を読み聞かせることの大切さを知っていただきたいと思います。
ある調査で、10ヶ所の幼稚園の園児たちに調査をしました。本の読み聞かせをしてもらっている子は200数十人中、たったの二人だけだったそうです。幼稚園の先生方は話し合ったそうです「親から本の読み聞かせをしてもらっている子どもは、そうでない子どもに比べて色々な面で良い生活をしている」と。読解力が付くだけではなく、先生やお友達同士のやり取りをうまく行えるそうです。そして、自信を持って安定的な生活をしている傾向を感じるそうです。一方、テレビが本に代わっている傾向が強く見られることがはっきりとしたこの調査から感じることは、そのようにテレビだけで育っている子は、学力面だけではなく、親子関係、友人関係、人格形成にも良い影響を与えられていないことだそうです。
親が子どもを膝に抱えて本を読んであげる、或いは、子どもの横に寄り添って本を読んであげると、とても大切な時間が流れていくのです。それは、親子の触れ合いの時になるのです。子どもは質問をしてくるかもしれません。答えてあげることによって好奇心を満たせます。絵を指さします。その時に「そうだね」と同意してあげることによって安心と信頼が育ちます。読み聞かせの時間は、親子の大切な時間となるのです。子どもにとっては貴重な学びを親から直接受ける時になります。親にとっても子どもと触れ合える楽しい時間になるでしょう。読み聞かせは親子の絆を育てるのには絶好の機会になるのではないでしょうか。本を読むことで、親が子どもに意識的に時間を取ってあげる。そうすることで、将来大きな結果を子どもにもたらすことになるのではないかと思うのです。