2021年4月18日日曜日

子どもの個性を大切に


 全ての子どもの心に、しっかりと存在している思いがあるとすれば、それは、「私の居場所はどこにあるのか。私は愛されているのか。」という事ではないかと思います。違った見方をすれば「私はこの家にいていいのか。私のことを親はどう思っているのか。」となるのではないでしょうか。その思いに答えをはっきりと与えてあげるのが親の務めの一つです。

さて、親はどうしたらよいのでしょうか。1歳児は親の顔を見ながら行動します。親からの承認を求めているのです。そして、次第に行動の範囲が広がっていきます。3~4歳児になると親の顔を見ながらではなく、怒られると分かっていても、わざと「ワルサ」をするようになります。肯定的に見るならば親からの自立への芽生えであり、これも親の承認を求めている行為とも言えるでしょう。著しい社会性の拡大の時期でもあります。このような時期に子どもの個性を大切にし、子どものセルフイメージを高めてあげるよい方法は何でしょうか。その一つは、お子さんを一人の人格として大切に扱うことです。「あなたはこの家の宝物。お父さんとお母さんはあなたが大好きだよ。」というメッセージを伝えるのです。どのようにしてそのメッセージを伝えたらよいでしょうか。どの子どもにも効果があると思われる方法をご紹介します。それは、子どもに必ず訪れる誕生日です。心を込めて誕生日をお祝いしてあげるのです。それも、お仕着せのようなお祝いの仕方ではなくて、子どもの希望にあわせて誕生日の計画を作るのです。幼児であれば「ハワイに行きたい」とは言いません。実現可能な希望を親は引き出してあげることです。本人の自由な望みにあわせて誕生日を計画し、誕生日を待ち望む雰囲気を作るのです。子どものやりたいことを聞きだし一緒に遊ぶとか、大好物を食べに行ったり、何でも良いでしょう。自然に会話が始まるような時間とするのです。家族みんなで迎える誕生日を、子どもの個性を最大限尊重した日とするのです。子どもの心が安定し、安心して過ごせるための工夫の一つが誕生日を楽しく過ごすということです。一年に一回だけの誕生日では余りにも少ないですから、「○○ちゃんの日」を毎月持ってもよいかもしれませんね。