2022年11月13日日曜日

食事のときに

 


 お子さんが自分で食事をとるようになると、「遊び食べ」をして親を困らせることがあるかもしれません。食事に集中しないで食べたり遊んだりを繰り返すのです。食事のたびに、この「遊び食べ」を繰り返していくと親は大変なエネルギーを消耗させられることになります。

食卓は、本来楽しい場であるべきです。お食事を美味しく味わう雰囲気は大切です。しかし、しばしば親と子の根比べの場になってしまうのです。これを繰り返すと食卓は楽しい場ではなく、重苦しい場になってしまうでしょう。

「このにんじんを食べるまでは席から立っちゃダメ!」

「ご飯を残したらデザートあげない。」

と、いくら脅してみても、そう言った親自身が、問題の解決になるとは感じていない。

 「世界には食べたくても、ご飯が食べられない人がいっぱいいる」

と、説教しても子供には効き目無し。

楽しい食卓が、闘いの修羅場になってしまうことは避けたいものです。

どうしたら良いでしょうか。どうしていますか。ある教育学者の提案をご紹介します。

『美味しそうな食事を食卓に並べても、子供が食べようとしなかったら、すぐに、冷蔵庫に片づけてしまうのです。食事よりも興味があることがあるのでしょう。ここで、きつい言葉で子供を叱責しても始まりません。また、このようなことを繰り返すことも避けたいものです。食べないのなら、冷静に判断してお皿を片づける。子供が食べたくなったら、確実に食卓に戻ってきます。子供が、戻ってきたら冷蔵庫からお皿を出してレンジで温め、食卓を整える。遅かれ早かれ子供は食べずにはおられなくなるのです。しかし、ここで気を付けるべきは、食事の代わりにお菓子やデサートをあげてしまわないことです。これは大切なポイントです。子供の取引に乗ってはいけません。食べられるものが目の前にありながら好き嫌いの文句を言う子はいても、餓死する子はいません。心配しないで結構です。空腹を覚えればガツガツ食べるのです。食事のたびに、いらいらするのは親にとっても子供にとっても良くありません。穏やかで楽しい食卓を囲めるように工夫をしましょう。』 

2022年9月11日日曜日

子どもへの影響力

ある調査による、おにぎりの具で人気のあるベスト3、第3位=梅。第2位=明太子。第1位=シャケ。シャケが断トツだったそうです。因みに10~20歳代はツナも人気が高いそうです。さて、シャケについて。

 シャケの旅について皆さんはご存知でしょう。生まれた川に戻って来るという習性があります。ある孵化場のレポートです。孵化したシャケの稚魚は孵化場の配水管を通って小川に放流され、小川から広い川へ、そして川から太平洋へと泳いでいきます。海へとやってきたシャケは、その後、何千キロも海での旅が始まります。そして、まるで誰かに命令されたかのようにシャケたちは過酷な旅をしながら、元の孵化場へと戻って来るのです。海から広い川への入り口を見つけるだけではなく、シャケたちは同じ川、同じ小川を選んで遡ってくるのです。そして、自分が孵化した生まれ故郷へと迷うことなく戻ってくるのです。まったく不思議です。これだけでも驚きですが、更に驚くべきことは配水管の中を泳ぎ、ついには配水管の先についている重い蓋を押し開けて自分が生まれたタンクにまで戻ってくるのだそうです。数あるタンクの中でも自分が生まれたタンクを目ざすのです。それが分かったのはシャケのひれに付けた特別なしるしによって、この驚くべき旅の事実が判明したのだそうです。

 驚きです。育った環境(タンク)がシャケの一生に大きな影響を与えているのです。そこから広げて考えてみると、親が子どもに与える影響力の大きさも考えられるのではないでしょうか。子どもたちは自分の育った環境がすべてではないにしても、環境から大きく影響を受けています。そして、家庭で味わった愛や聞いた言葉や教えなどによって性格が形成されていくのです。何か重い責任を親は負わせられているように感じます。でも、親も初めから親ではないのです。親として成長していくように謙遜に学んでいくことが大切です。