2022年9月11日日曜日

子どもへの影響力

ある調査による、おにぎりの具で人気のあるベスト3、第3位=梅。第2位=明太子。第1位=シャケ。シャケが断トツだったそうです。因みに10~20歳代はツナも人気が高いそうです。さて、シャケについて。

 シャケの旅について皆さんはご存知でしょう。生まれた川に戻って来るという習性があります。ある孵化場のレポートです。孵化したシャケの稚魚は孵化場の配水管を通って小川に放流され、小川から広い川へ、そして川から太平洋へと泳いでいきます。海へとやってきたシャケは、その後、何千キロも海での旅が始まります。そして、まるで誰かに命令されたかのようにシャケたちは過酷な旅をしながら、元の孵化場へと戻って来るのです。海から広い川への入り口を見つけるだけではなく、シャケたちは同じ川、同じ小川を選んで遡ってくるのです。そして、自分が孵化した生まれ故郷へと迷うことなく戻ってくるのです。まったく不思議です。これだけでも驚きですが、更に驚くべきことは配水管の中を泳ぎ、ついには配水管の先についている重い蓋を押し開けて自分が生まれたタンクにまで戻ってくるのだそうです。数あるタンクの中でも自分が生まれたタンクを目ざすのです。それが分かったのはシャケのひれに付けた特別なしるしによって、この驚くべき旅の事実が判明したのだそうです。

 驚きです。育った環境(タンク)がシャケの一生に大きな影響を与えているのです。そこから広げて考えてみると、親が子どもに与える影響力の大きさも考えられるのではないでしょうか。子どもたちは自分の育った環境がすべてではないにしても、環境から大きく影響を受けています。そして、家庭で味わった愛や聞いた言葉や教えなどによって性格が形成されていくのです。何か重い責任を親は負わせられているように感じます。でも、親も初めから親ではないのです。親として成長していくように謙遜に学んでいくことが大切です。