2018年7月1日日曜日

劣等感を乗り越えて

あなたのお子様は、何が得意ですか。子どもが自分の長所を見つけ出し、それを生活の中で活かすことができるように手助けするのが親の務め、仕事の一つなのではないでしょうか。劣等感にしばられて、打ち砕かれてしまい自信を失ってしまう子がいます。一方で、自分の弱さを逆手にとってのびのびと生活をする子どももいます。箱根駅伝を走る選手たちが1年を通して続く過酷な練習を乗り越える力の源は何でしょうか。来る日も来る日も机に座って、小説を書き上げる作家のエネルギーはどこから来るのでしょうか。10時間を超える困難に満ちた手術を連日のように行う医師の行動原理はなんでしょうか。このような方々の背後にあるのは、ほとんど例外なく「人に認められたい」という事であり「人に役立ちたい」という強い願いです。「自分にはやり遂げることが出来る」という事を示したいという意識です。この意識は、劣等感の裏返し、とも言えるのではないでしょうか。自分の長所を利用して、短所をカバーすることなのです。これは、思春期前の子どもたちにはとても効果的です。
あなたのお子様は、劣等感に押しつぶされてしまうでしょうか。それとも、これくらいは大丈夫、とやる気を掻き立てるでしょうか。思春期の嵐が襲ってくるはるか前から、お子さんに備わっている能力を見つけ出し、それを伸ばしてあげる機会を与えるのです。劣等感を克服する手助けはいろいろな形があるでしょう。しかし、その手助けは、親にこそ出来る大切な役割なのではないかと思います。