2~3歳にかけて多くの子が通る「第一次反抗期」。イヤイヤ期とも言われますが、この時期は自我が少しずつ芽生え始めた1歳代からさらに飛躍的に心が成長し、「赤ちゃん」から「子ども」になっていく様子を感じられる味わい深い時期でもあります。
この時期の特徴は何でも「イヤイヤ」でしょう。
「ハミガキなんか、いや」
「ご飯食べないもん」
「お風呂入らない」
「寝んねなんかやだもん」
とにかく手に負えないのが特徴でしょう。食事をこぼし、散らかす。ゴミを拾って口に入れる。お母さんの化粧品がおもちゃ箱の中から出てくる。何にでも手を出し目が離せない。ハットヒヤリ(ハッとびっくりして、ヒヤリと冷や汗を流す)の現在進行形です。
けれども、同時にこの時期ほど子どもとしての関心が広がり、独立心が芽生える素晴らしい時期はないのです。「赤ちゃん」から「子ども」に『華麗に変身』する二度とないチャンスなのです。そして、この時期は短いのです。長い人生の中で1~2年だけです。大きくなった子どもをお持ちのお母さん方の中には、「子どもが2歳だった頃が懐かしい。戻れるものなら戻りたいわ。」と、第一次反抗期真っ只中にあるお子さんを育てているお母さんが聞くと、卒倒しそうなことを仰る方がいます。しかし、これはあながちおかしな事ではないのかも知れません。今が大変さMaxに感じることでも、過ぎ去って振り返ると「あの時が懐かしい」と思える時が来るのでしょう。大丈夫です。あなたのお子さんもあなたも、それぞれが成長の過程にあるのですから。
昨日より今日、今日より明日と歩んでまいりましょう。