2020年1月12日日曜日

切れやすい若者

  若者たちが「切れやすい」と言われます。なぜ簡単に暴力に走るのでしょうか。その原因を調べる追跡調査が行われました。
 最近の少年犯罪は、昔とは変わってきたそうです。例えば、12歳と13歳の少年が、ただ人が死ぬ様子を見たいと言う理由でコンビニの外で人を殴り殺すと言う事件があったそうです。また、信号待ちをしていた自動車の運転手を襲撃した少年の動機は「俺のことをにらんだから。」だったそうです。小田原のコンビニ前で、「目が合って気に入らなかった」と言う理由で殺人を犯した青年もいました。このような事件がなぜ起こるのでしょうか。専門家たちが時間と費用をかけて追跡調査をした結果、得られた結論は、「暴力行為は加害者が子ども時代に虐待され、放置された経験に関係している。」と言うことです。
ぬれたオムツを3日も替えてもらえなかったり、むやみやたらとたたかれたり、タバコの火を体に押し付けられたり、泣いてもほったらかしにされたりした赤ちゃんは、血液中にコルチゾールという物質や、アドレナリンという物質が急増するのだそうです。これらの物質は、ストレスホルモンといわれるものだそうです。体中にストレスが蓄積されていくわけです。これらのホルモンが、子どもの脳の働きにダメージを与えるために普通の子どもが得ていく感じ方や、考え方ができにくくなっていくそうです。更に、苦しんでいる人に共感する能力にもダメージを与えるのだそうです。
乳幼児はとても傷つきやすい存在です。人間の赤ちゃんは多くの世話を受けながら成長していくのです。親が適切に、彼らを守り世話をしなければ、将来、親や社会は高い代価を払うことにもなりかねません。お子さんとの親密で、かつ、ふさわしい関係は必ずや子どもの自立と麗しい家族関係を作り出していくことでしょう。

2019年12月8日日曜日

ゴール設定

   オリンピックの表彰式は世界中の人が注目しています。表彰式の中で印象的な光景がありました。ある選手が銀メダルを獲得しましたが、彼は表彰台の上でうつむき、笑顔はなく、目に涙をうかべているようでした。国旗掲揚の時にも顔を上げないで下を向いたままでした。金メダルを取れなかった悔しさでうなだれていたようです。1番にならなければ意味がない。確かに競技者は1番を目指しています。しかし、競技の1番は、必ずしも人生の1番を意味するものではないのです。サッカーワールドカップ決勝戦で負けたチームは、決勝戦にたどり着けなかったチームよりも落ち込みが激しいのだそうです。ミス・ユニバースコンテストでは、優勝者だけが大きく取り上げられ、もてはやされます。そして、世界中の女性たちに劣等感を与えると言われています。勝つことのみが大切。勝利だけに重点が置かれている価値観や社会の中で、子どもたちはどうしたら良いのでしょうか。ほとんどの、勝てない子どもたちにどのように声をかけてあげたら良いでしょうか。ある方がこのようにアドバイスをしたらどうかと提案しています。
「子どもが持って生まれた素質にふさわしいゴールを定めてあげなさい。親は、その子がベストを尽くす手助けをし、それさえできれば十分なんだと、はっきりと伝え、教えることです。」
如何でしょうか。このような現実的なゴール設定を子どもに提示し、子どもが受け止めていれば、誰も敗者にならないのではないでしょうか。

2019年11月10日日曜日

不機嫌を武器にしない

親が子どもにしてしまいやすい誤りのひとつは自分の不機嫌な感情を子どもにぶつけてしまう事だと思います。怒りの感情で子どもを動かそうとする事です。自分の子どもに、言う事を聞かせるために不機嫌を武器にしてはいないでしょうか。プロフェッショナルで小学校のある教師も次のように悩んでます。
「教師として誇りを持って仕事をしていますが、実際の授業は楽ではありません。子どもが私の言うことを聞かないので、教室を静かにさせるために、いつも怒ってばかりいるような気がしています。」
これでは教師にも、子どもにも両方に欲求不満がたまるばかりでしょう。そして、教育効果が得られないのではないでしょうか。相手の行動を変えるために必要なのは、怒りではなく冷静かつ断固とした処置だと思います。
実際に子ども達は、大人が怒っても逆に大人を軽く見るだけでしょう。大人のイライラは、現状をどうすることもできないのが原因であるという事を子どもは見抜いているのでしょう。親は正しいことを教えようと必死になっていのですが、実際は半べそをかいて、迫力のない脅しをかけているだけなのです。親や教師が、正直な気持ちを子ども達には隠すべきだとは思いません。しかし、怒りが子どもをコントロールする道具として使われることが多い割には現実的な効果がなく、かえって信頼関係を壊す結果になることが多いのです。怒りを子どもにぶつける代わりに効き目のある罰則を考え、冷静に、落ち着いてそれを実行すること。これは効き目があるように思います。

2019年10月6日日曜日

ダイアナ妃

 イギリスのダイアナ妃、今も時々話題になっています。彼女は、世界で最も美しく魅力的な女性という評判の高い女性の一人でした。また、彼女は多くの写真を撮られた人間の一人だったでしょう。亡くなる直前までカメラに追いかけられていたのです。このダイアナ妃は、チャリティーへの支援活動に力を注いでいた人でした。彼女ほど支援を集める力を持っている人は稀だったそうです。美しく魅力的で、大きな影響力を社会に与えていたダイアナ妃でしたが悩みがおありになったのだそうです。それは、自分の容姿が気に入らないということでした。鏡に写る自分の姿を嫌っていたのだそうです。その結果は身体症状に現れました。それは拒食症です。あのダイアナ妃が拒食症に苦しんでいたというのです。富と名誉を手にしたダイアナ妃が自己嫌悪に陥ってしまうということがあるなんて考えられないことではないでしょうか。しかし、ダイアナ妃のようなケースは珍しいことでも、不思議なことでもないようです。映画やテレビという芸能界情報があふれている現代社会。その影響を受けて形作られた価値観のもとでは、多くの女性は自分の容姿に自信を持つことが出来にくいのだそうです。何と、ミス・ユニバースの出場者さえも、自分の体の欠点に悩みカウンセリングを受けていたのだそうです。
美貌に恵まれていると思われている女性が自己嫌悪と闘っている。だとするならば、まだ大人になっていない10代の子どもたちが、自分の体についてどのような気持ちを持っているのかは想像ができるでしょう。美貌を崇拝するかのような現代社会の風潮によって、多くの人々は劣等感を抱いているのかもしれません。ダイアナ妃でさえもそうだったようです。神様という軸を我が内にしっかりと頂いて、環境に振り回されない人生こそ魅力的だと思うのです。

2019年9月1日日曜日

毅然とした応対

   子どもの行動観察から、ある児童心理学者は次のようなことを指摘しています。「子どもたちと接していると、子どもが親に逆らうのは、心の底に強さへの憧れがあるということを知った」
子どもは小さいうちから人から命令されることを嫌がります。また、強くて勇気のある人にとても憧れます。スーパーマンやウルトラマンなど、架空のヒーローが、多くの子どもに人気があるのはそのためです。ある子が、「うちのパパは、すごいんだぞ。力持ちで、おまえんちのパパをぶっ飛ばせるぞ」と言いました。それを聞いた子が言い返しました「そんなのどうってことないね。だって、うちのママだって、うちのパパをぶっ飛ばせるんだから」 !?
男の子の多くは、仲間の中で誰が一番強いかということを気にしているようです。実は、女の子も同じかもしれません。仲間内から一目置かれる存在になりたいという欲求から、けんかをすることも珍しくないようです。また、自分の勇気を誇示し、度胸を見せびらかすために、大人に反抗したりするのです。子どもが、親や教師など大人の言うことにいちいちたてつくようになる日が来るのです。そういう行動の背後には、大人に対して「おれのほうが、あんたより強いぞ」というメッセージが込められているのかもしれません。大人であるあなたが、そのような挑戦にどのように応えるのかを、彼らは見極めようとしているのです。その時に、あなたが毅然とした対応をしないと、子どもたちは大人を尊敬できなくなるでしょう。更に、大人の言うことに耳を傾けられない心をつくってしまう結果になるでしょう。生意気になってきた子どもを、冷静に受け止めて、その成長を喜べたら幸いですね。

2019年8月11日日曜日

ことば遣い

基本的な行儀やマナーを子どもに教えることの大切さを考えましょう。この日曜日に、4歳児がお友達に「○○ちゃん、おせんべいいただく?」と聞いていました。素敵な表現だと思いました。こんなことを言うのは、私が年を取ったせいなのかもしれません普段の生活の中で、親は丁寧なことばを意識して使い、教えるのが良いと思います。「ありがとう」「お願いします」「いただきます」このようなことばを使う事を通して世の中は自分を中心にして回っているのではないことを理解させる一つの方法だと思うのです。他者との関係を学ぶのです。
母親に食事を作ってもらい、洗濯や掃除をしてもらっているのは当然かもしれませんが、子どもたちだって母親に感謝をするべきでしょう。何も働きかけないで放っておいたら、感謝の気持ちは子どもの中に育ちません。感謝を表現することは、教えなければ身に付きません。その第一歩は、家庭の中でお互いに親切にするところから始まるのです。互いを尊重して愛し合う関係を築くのです。そのような関係の基礎は目上の他人へのことば遣いからである、というアメリカの学者の説がありますので紹介します。
『子どもたちが目上の人に対して、あまりにも気安くなっているとは思いませんか。私が子どもの頃、子どもは大人に話すときには必ず「ミスター・ブラウン」とか「ミセス・ハンソン」とか言ったものです。今のアメリカの子どもたちは、目上である大人にも「ジョージ」とか「アリス」とか、ファーストネームで呼び捨てです。気安いのがいけないと言うわけではありません。しかし、子どもの世界にも、尊敬を表す時があっても良いと思うのです。その方が、将来きっと素敵な大人になれると思うのですが、如何でしょうか。』
親や目上の人に対して尊敬を抱くように子どもを導く。そのように親や目上の人が子どもの前で振る舞う。ぼくもこんな大人になりたいと思えるような大人でありたいものです

2019年7月14日日曜日

好奇心

  2~3歳児の子どもについて考えてみましょう。この時期を第一次反抗期とかイヤイヤ期などという事があります。しかし、この時期の子どもは意識的に親に反抗しているのでしょうか。本当は、自分の世界を探求しているだけで、悪いことをしたかのように親から叱られることに不満を抱いているのかも知れません。もしかすると、親は子どもを誤解しているのではないでしょうか。
2歳児はそれまでの赤ちゃん期から大きく成長しています。いろいろな物に興味を示します。大人にとっては何でもないものを見つけ、手を出し、確かめ、学習しているのです。冒険心が芽生えているのです。知的な刺激を満たそうとしている時期が来たのです。
例えば、大人はきれいなガラスの置物を見たらそれを見るだけか、そっと手に持ち眺めるだけでしょう。しかし、2~3歳児は違います。手に取って握りしめ、においを嗅ぎ、口に入れて味わう。ついには、放り投げてどんな音が出るのか確かめるかもしれません。このようにすることで、子どもはものが落ちる(重力がある)とか、ものの表面の感触とか、ものは壊れるとか、どこまでやるとお母さんが怒るのかを学習しているのかもしれません。子どもが、ものを壊すのをただただ見ているようにと言うつもりは全くありません。しかし、子どもに「何も触ってはいけない」と言うことは無理な事です。壊れやすいものや、貴重なものは子どもの手が届くところに置かないことです。電気のコンセントやストーブなど危険なものは触ってはいけないと厳しく教え、それを守らせることは可能でしょう。しかし、こどもは好奇心、冒険心で心がいっぱいなのです。ついつい手が出てしまうことがあるのでしょう。これは、親への反抗ではないのです。子どもの冒険心を出来る限り大目に見てあげることは大切です。反抗と冒険をしっかりと見分けることを心がけましょう。